「暖かくなったから、そろそろ海岸清掃しませんか?」馴染みの美容師さんたちからのありがたい呼びかけに、初めて能登を訪問中だったアメリカ(カリフォルニア州)からのゲストが加わり、住民有志と共に2時間ほど活動しました。吉浦地区は、2024年元旦の地震で地盤が5.5メートル隆起し、広範囲にわたって海底が陸地化した場所。地震前まで使われていた船溜まりに打ち寄せられた大量のごみから手を付けていくことになりました。
あっという間に18個のフレコン袋(1トン/袋)がいっぱいに。やっとの思いで地表を埋め尽くしていた大きめのごみを取り除くと、そこにあったのは砂浜……ではなく、砂のように砕けたプラスチックの30cmほどの堆積層でした。何年にも渡って放置されていたものと思いますが、海ごみの環境への負荷を改めて痛感すると共に、これを取り除くのはなかなかの長期戦になりそうだと覚悟した次第です。作業の後は、少しだけ綺麗になった浜を見ながら、地元の筍牛肉弁当でお互いを労いました。